6.13.2006

IBMのPalmisanoが示すより柔軟な多国籍企業の形

FT.comのIBM chief calls for end to colonial companiesで読む事のできるIBMを率いるPalmisanoのこれからの多国籍企業のあり方は、一読の価値がある。

この中で単なるオフショアリングではなく、グローバルで統合されたマネジメントによる企業活動がうたわれている。

"These decisions are not simply a matter of offloading non-core activities, nor are they mere labour arbitrage - that is, shifting work to low-wage regions."(これらの決定は単に(企業活動の)周縁を分離させるだけのことでなく、労働力の単なるアービトラージとは違う。それは仕事を低賃金の地域へとシフトさせることだ)

労働市場は世界中に広がりを持ち、企業はグローバルな視点から経済的に有利な場所での生産を行なう。

そこまでは記事では触れられていないが、これを実現するためには、より機動的な生産拠点の移動を可能とし、実際に行なうための低コストな流通手段と、情報を統合する技術が不可欠である。

IBM、ハードウェアの会社ではもはやない、のITビジネスや金融プロセッシング等は、真っ先にこの例となってしかるべきかもしれない。流通手段はインターネットを通じて電子的に完了してしまうからだ。

定型化された株式取引のコントラクト・ノートがインドからemailで送られてこようが千葉から送られてこようが気になるだろうか?

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