8.14.2007

あいのり

あいのりを結構よく見ている(笑)。まだあの番組やってるの?って人もいそうだが、やってます。今、台湾を旅している。

そんな8/13の放送の中で「~あいのり講座・日本人大好き台湾の謎~」という一こまがあり、日本による台湾の植民地政策について簡単に解説していた。そのあらすじは、日清戦争で勝った日本が台湾を植民地化した上で、台湾を日本化しようとした。当時貧困に喘いでいた台湾は日本による近代化の恩恵を受けて発展、台湾を豊かにしていった。そんな「平和な」台湾に第二次世界大戦の波が押し寄せ、戦争に負けた日本は台湾を今の中国に返還。しかし国が割れていた中国は台湾を国民党が統治し、独自に国連に加盟。その後、中国本土も国連に加盟することとなったが、怒った台湾政府は国連から脱退。今に至る。台湾人は日本が近代化してくれたことに感謝し、親日派が多いのだ、という結論。

なるほど。そういう見方もあるだろう。ただし一面的だ。植民地化された際に、言語や文化の強要をされた台湾で苦しんだ人も多数いたはずだ。それを見逃してはいけない。

確かに当時の帝国主義的な考えの中で、列強と呼ばれる諸国は次々に植民地を広げ領土を拡大していく中で、半ば強迫観念で列強たりえたるべしと考えていた当時の日本政府は、悪意なく植民地拡大を行なった結果、韓国や台湾が併合されていった。また、日本人同化政策は、人民を掌握するのには必然だったと考えられていた(インドや南アフリカで紅茶を飲み、英語が話されているのは同じように英国による同化政策があったからだ)。それが19世紀から20世紀初頭の常識だったのだ。

しかし、その流れをかくも簡単にテレビで説明してしまい(ものの1分程度)、同化政策の(現在における)肯定化につながりかねないメッセージを伝えてしまった。大多数の視聴者(歴史を知らない若者)に誤った先入観なり、(盲目的に)右傾化した歴史観を与えてしまうのは、非常に危険だと思う。

テレビの制作の現場でチェックは入らなかったのだろうか?このメッセージが制作者によって意図的に作られたものだったとしたら、それを安易に放映してしまうことは余りにも配慮がなさすぎだと思う。言論の自由が保たれている国だとはいえ、こういう類の番組でこの有様は罪だ。ただ、どちらかというと、実はこの番組の制作者にも、制作内容をチェックする局側の人間にも(いるのだとすれば)、歴史を見るバランス感覚が欠如している、もしくはそもそも歴史を知らずにいる可能性が高い。

あいのりにそういうことを求めているわけでは全く無いけれど、、、見終わって微妙な空気を感じさせる回だった。

3 件のコメント:

himazu さんのコメント...

植民地経営に経験を積んでいたイギリスと比べて、日本は不必要に同化政策をして反感を買っていたと前読んだことがあるよ。
日本政府は名前を日本風に変えさせたりもした。インドや南アフリカ、香港でそういうことは行なわれていないよね。

mokayama1016 さんのコメント...

himazuさん、ありがとうございます。確かに名前は個々人のアイデンティティを示すものでもあり、それを勝手に変えさせることは、かなりえげつない種類の同化かもしれませんね。明日米兵が来て「お前はMatthewだ!」とか言われても、「はぁ?」となるのは当然です。しかし暴力がそこに伴えば、従わざるをえない。

445coco さんのコメント...

私も毎週録画してでも見てる優良視聴者です(笑)

昨日のあいのり私はあまり気持ちよくありませんでした。
台湾はすごく日本に感謝してるだの、日本のおかげだの、真実を捻じ曲げているような気がします。 
確かに日本のおかげという部分もあるかもしれませんが、こういった真実も知っていただきたいと思い投稿させていただきます。

日本の植民地時代、貧しかった家の子供たちは学校に着て行くズボンがありません。そこで彼らは小麦粉の配給の際入手できる布(麻?)の袋で母親にズボンを作って貰うのです。中でも日本製の物は袋ですら米国製よりも上質だったため、子供たちは奪い合いでした。 そして、国旗がプリントされているため、何も考えずに、後ろにおしゃれ感覚で日の丸を持っていったデザインのズボンをはいていた子供。 日本兵が彼を発見した途端「反逆者だ!」と幼い子供を殴る蹴るの暴行を加えました。  今その子は65歳になりました。  彼の片足は今も感覚がないままびっこを引いて生活しています。

と分かりにくい文書ですが、投稿します★

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東京都, Japan
自分で言うのも何だが、比較的周囲の人達に恵まれてきた。充実した学生生活を送り、独身生活を経て、エキサイティングな結婚生活とパパ業を営みながら、スーパーサラリーマンを目指している。 ただし、本当はサラリーマンでなければもっと良いと思っている(起業家とか。)でも兼業は可能なはず、だし、出来るならリスク調整後リターンを最大にしたいと考えているため、サラリーマンの特権を活かすことができたら、とも考えている。