3.09.2008

対照的な

二人の女性アスリートがいる。高橋尚子と上村愛子。

今日負けたから、というわけではないけれども、高橋尚子はちょっともう厳しいだろうとずーっと思ってる。正直言って8年前のシドニーで金メダルを取ってから、少なくとも記憶に残るような形で勝っていないし、むしろここ一番での調整不足が目立つのみだった。彼女自身についてどうこう言うつもりはないし、一般人からしてみたら想像のできないようなタフなトレーニングを積んで来ているのだろうから、それはすごいとしか言いようがないのだけれども、周りに潰されたし、また周りの雑音をかき消しきれなかった精神面でのもつれがあったんじゃないかと、勝手に想像してしまう。結果を出していない選手に対しても、ただ一度のインパクトのある勝利をネタにちやほやしすぎてしまうのはマスコミの悪い癖。結果だけ見れば忘れ去られても仕方がないくらいなのだから。

上村愛子はすごい。個人的にファンだということは別にして、きちんと重ねて来たトレーニングを結果として残したことがすごい。以前にも書いた事もあったけれども、5年くらい前に一度本人に会った事があり、実際に彼女の滑りを間近で観ることができたのだが、その時はこんな小柄で普通のかわいらしい女の子が、女の子と言っても実際には同い年なんだけど、すごいなぁくらいにしか思わなかったんだけれども、でも受けた印象がとっても良くて、また謙虚にスキーをやっているような感じがして、とっても応援したくなった。少しずつ結果を残していって今シーズン見事総合優勝をやってのけた。

種目の注目度が違うので一概には何とも言えないけれども、周囲の雑音との付き合い方、というのも重要な実力か?

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