4.17.2008

アジア

二泊三日の強行香港出張を終え、帰って参りました。今回はFund Forum Asiaというイベントに出席し、アジア事情を探る、という比較的緩いお題目ではあったのですが、目前にそんなのん気な事を言っている余裕もない案件もあり、考えることは山ほどあり、また時間的にもバタバタと追われる感じでしたので、結構息つく間もなく終わってしまった感たっぷりです。

仕事のことはともかく、今回いろんな人と話したり聞いたり見たりしたなかで感じたことは、アジアの底力というかなんというか。世界の距離が近くなっている昨今、アメリカがひいた風邪のせいで学級閉鎖となり、アジアも念の為自宅待機させられているものの、まるで家の中ではどったんばったん遊んでて外に行きたいんだろうなぁ、感が満載。みんな非常に前向きだし、何より自分達は成長できる、っていう自信に満ち溢れている。

1980年代の頃ってきっと日本人もそう思っていたんだろうから、はたして自信を持てば全て良し、という訳にはいかない(過信が結局空前のバブルに至り、その後は暗黒)だろうけど、それでも盛りを過ぎてしおれた花のように自信も何もあったもんじゃない日本はこの先どうする気なんだろうって本気で心配になりました。

顕著に違いがあったのが香港の金融当局担当者の言葉。官僚的なところを感じさせず(元々民間人だったりするからなのだが)その発想もとても柔軟だと感じました。国際的な競争力を香港に持たせるという至上目標達成のために、つまらない規制なんていうのは害だ、ってはっきりと思っていそうでした。そしてそこでも感じたのは、一応言葉としては出てくるはくるんだけど、それでも東京は全く意識されていない。東京はestablishだから、というよりも、いずれ廃れていくアジアの遺跡のような感覚なのかと思いました。彼らの意識の中にあるのは上海だったりシンガポールだったり。

うーん‥。

ほかにも色々あったんですが時間がないのでまた今度。

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