10.22.2008

香港本年3回目!





多分今回でまたしばらくこなくなるであろう香港。
ちょっとしたサプライズはマンダリン・オリエンタルの部屋のグレードの高さ。こんなことなら前回からこっちにしておけば良かった。。。前回はスターウッド指定であえてのシェラトンにしてしまったが。。。

行きのフライトで社長(に今回は同行です)から借りた軽めの読み物。

すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363) (光文社新書 363)

2時間くらいぶっ通しであっという間に読めた。なかなかこれはおすすめ。

証券化、サブプライム、資本と頭脳(出資者と運用者)の分離、群集心理、などのキーワードをもとに筆者が「リスクテイクバブル」と呼ぶ、21世紀型の金融バブルを解説。投資家はみんなバブルをバブルだと分かっていながらも、ライバルに負けないためにゲームから下りられない様子を巧みに描いている。またキャンサーキャピタリズム(癌化する資本主義)と呼び、資本主義の崩壊を叫ぶ。そもそも冒頭から資本主義とは何か?という問いに対して「ねずみ講」と答える歯切れの良さがなかなか心地よい。

未来はどうなるんだ?というところまで発展はし切れていないが、この本が書かれた時点(本年前半?)でアメリカ型投資銀行の崩壊をうたっているので、まず出だしは確かに当たっているのかな。また中長期的なコモディティ・インフレは、どちらかというと実物資本の価値増大ではなく、相対的に金融資本の価値が低下している(まぁ同じことなのだけど・・・)というドライバーが引き金となっているとのこと。これも確かに、、、とは思う。セーフティ・ヘブン通貨として円貨が選ばれていて円高が進んだりしたが、歴史的な流れの中で円貨の価値が今後増大していくシナリオは想定しづらく、そうなるとあらゆる金融資産の価値が下がっている中、相対的に円が選ばれている、ということが言えるのかもしれない。

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