11.05.2008

What happened to TK?

小室哲哉が逮捕されてしまいました。

ちょっぴり複雑な気持ち。中高生の甘酸っぱい記憶がやっぱり小室の曲に彩られている我々世代にとっては、事実がどうだったのかは別にして少し残念である、と思っている人が多いのではないかと思います。

好きか嫌いかは別にして、小室哲哉にはヒット曲を作り出していく才能は間違いなくあったと思います。TMNの曲はセンセーショナルだったし、その後の小室ファミリーの曲も、やっぱりイントロが流れればすぐに口ずさむことが出来るようなキャッチーなメロディが多くて、少なくとも90年代の世相にはマッチしていたのではないかと思います。音楽性という意味ではTMN時代の方が個人的には全然好きですが。

でもちょっと走らされすぎたのかもしれないですね。あまりにも多産で、息が切れてしまったのが21世紀以降だったのかもしれません。逆説的には世紀末の異常現象だったのかもしれないし。

同じプロデューサーでもつんくなんかと全然違うのは、小室哲哉は音楽の才能があったばっかりに(別につんくに音楽の才能がないと言っているわけではありませんが、、、異質なことは確か)、プロデュースする仕事(ある意味ビジネス)とコンポーズする仕事(純粋にアーティスティックな面)とがうまくバランスしてなかったのかなぁと思います。つんくは、正直言って音楽は捨ててる(笑)。でも純粋に若い女の子をアイドル化させるというビジネスモデルにフォーカスして、それなりに息の長いある程度裾野の広がったコア顧客層をうまく掴んでます。小室哲哉には、実はプロデュースはさせてはいけなかったのかもしれない。彼の音楽性はバブル的に持ち上げられ、そして弾けてしまいました。

残念ですが、逮捕されてしまったことには変わりは無く、それでも木根とか宇都宮とか昔からの仲間たちが見捨てていないのは、救いかもしれません。もし罪を償う必要があるのであれば、それはそれで償って、再出発できれば良いんじゃないかなと思います。

そんでもって相変わらずのマスメディア批判ではありますが、こういう時のテレビってやっぱり少しやり過ぎだなぁと思います。報道する側にはその意識はないのかもしれないけれども、素材の編集などを経て出来た画を見ると、如何にも小室が上り詰めた結果、金遣いがむちゃくちゃになり(ある面事実だと思いますが)、最近は金策に走って色々と手を出していた、という一面のみが強調されてしまっています。手のひらを返したように。映像によるインパクトはあまりにも人々の潜在意識に植えつけるものが強いので、これで世論を結果的に作為してしまうことにもつながりかねません。もちろんそういう面(金策に走る)もあったのだとは思いますが、必ずしもそれがこの事件の真理につながっているとも限らず、そういう検証もなしにある種の煽りを行なってしまうテレビは凶器だなぁって改めて思います。


追記:何やら裏社会のカネ絡みの事件をにおわせる話もあるようです。A.Cホールディングスという会社から小室は出資を受けていたようですが、仕手筋絡みでは有名な会社なようで。わざわざ特捜が動いている背景にも、何らか裏関係の動きがあるのかもしれません。でもだったとしたらますます憐れと言ったら憐れ。売れてた頃は良かったんだろうけれども、売れなくなったらこの手のお金は早いですからね。。。色々なトラブルがあったのではないかと想像されます。誰か周りでアドバイスしてあげられる良心はなかったのだろうか?ショービジネスで良くある話って言ったらそれまでなんですが。。。

0 件のコメント: