9.21.2008

また適当なぼやきではあるのですが、、、

怒濤の一週間でした。金融市場。基本的には人の腹で商売しているので、直接的には自分達の腹を痛める事なく、とは言っても間接的には手数料の減少につながる「冷や水」であるので、他人事ではありませんが。

しかし、こんな形であっという間に崩壊していく市場を眺めていると、一体これ(金融市場)は何なんだ?ということが良く分からなくなってきました。ものすごくプリミティブな部分で、価値を持つものと持たないもの、もっと言うと昨日まで価値を持っていたものが今日には無価値になってしまうもの、を巡って狂喜乱舞が繰り広げられている。狂喜乱舞の源泉は勿論リアルマネーなのだけれども、それが仲介機能をいくつも通過していく中で、実態なきものを巡るチキンレースへと変わっていく。そしてポイントとしては、誰もがこのチキンレースから降りるわけには行かない点だ。降りた途端に、干されて食い扶持を失ってしまう。

こういった仕組みを否定したところで、もうそうやって動いてしまっているわけだから、そんな意味のない議論をするつもりは全くないのだが、仕組みが不完全であることには違いなく、またその不完全性が儲けの源泉になっていることもあり、なかなかこれは根が深い問題だと改めて気が付かされた。

だからといって今すぐどうこうっていうのはないのだが、ここにきてそういった社会の不完全性にスポットライトを当ててみるのも面白いと思い始めて来た。歴史は常にこういう歪みとそれを是正するもの、そしてまた次の歪み、というイタチごっこで成り立っている。普段はまったく気にせず、というより表層部分ではそういった歪みは見えて来ていないのだが、実は裏の面では色々と蠢いている何かが存在している。そういったものが時に吹き出しては消え、そしていつか表層部分に違った相を作り上げる原因となったりしている。また表には決して現れないが実は大きく影響を及ぼしているアウトローな力も存在しているはず。

歴史なんかでいうと謀略史観なんていうのがあって、例えば実は「○○という事件と××という事件は全て△△系のグループが裏で操っていて」なんていう一部には眉唾ものっぽい匂いのする話も含まれていたりするのだが、それが事実であるかどうかは別にしておいて、そういう表層面に現れている事象というのは実はとある物事の一面だけを捉えていないのかもしれないから、別の尺度で切り込んでいくことも考え方としてはものすごく重要。またそういう人の世の多面性を包括的に取り込めるようなことにものすごく興味がある。

作り上げられたものではなく、本質を捉えてみたい。社会で作られているルールなんて、人が適当に作り上げたものなのだから、実は例えば経済学なんかでいうと実験経済学的なアプローチがもの凄く気になったりしている。

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