4.15.2007

Blood Diamond

ブラッド・ダイアモンドを観た。重い・・・けれども、観る価値はかなり高い。

Wikipediaのブラッド・ダイアモンドの項目
に映画の概要は譲るが、血塗られたダイアモンド取引の存在に関する前提知識を持たないで観たので一層ショックが大きかったと言うか何と言うか。

アフリカって日本からかなり遠いし、経済的な結びつきも薄い(2006年で輸出額は95億ドル、輸入が133億ドル、これはそれぞれ全体の1〜2%程度に過ぎない)。アフリカの貧困や紛争はニュースや教科書で少しは知るけれども、身に迫って来る問題とは言い難い。それでもその利権の上に立っている先進国の人間もいるわけで、その現場では地獄のような殺戮が繰り広げられていることを知ることの重要性は言うまでもない。映画の最後のテロップにも出てくるが、ちょっと現実を知ると知らないで、ちょっとした行動の上でも判断が変わって来て、そのことが紛争を止める一つの方法になるのだ。

一番醜いのは、アフリカ人同士が殺戮を繰り返すことだ。グローバリゼーションを一概に否定するものではないが、先進国の生活の上には、血が塗りたくられているかもしれないことを忘れてはいけない。ちょっとしたことだってそうだ。ダイアモンドでなくたって、石油のせいで中東での紛争は終わる兆しも見えない。イデオロギーによる戦争がなくなりつつある今、多くの紛争は持つもの持たざるものの争いが原因になっている。利権を独り占めしようとする者が出てくればそれを横取りしようとする者もいて、両者の間に争いが起きる。

理想的な社会のシステムってないのだろうか?

最近アフリカの映画がちょっとしたブームだけれどもツォツィも観てみたい。

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