7.05.2007

ものの見方

asahi.com:米特使、「原爆使用が何百万人もの日本人の命救った」 - 政治

という発言が久間発言に次いで国内で物議を醸し出しているが、歴史は基本的に勝者の論理で上塗られてきていることに注意しないといけない。正と悪ではなく勝ち組と負け組。米国は勝ったから「原爆使用が終戦を早めた」のだし、もし逆の立場だったら、トルーマンは間違いなく縛り首で、今頃全世界で非人道的な大統領として歴史の授業で教えられていたに違いない。

終戦を早めた、という根拠は勝ち組の論理による結果論であるし、逆に冷静に当時の状況を色々と読むと日本は死に体であったことは間違いないのだから、投下の判断の根拠にはあきらかにそれ以外の何か(ソ連侵攻、技術力誇示など)があったはずで、そういう理由で無実の人を何十万人も瞬時に消し去ることを選択したアメリカは、人道論で核不拡散を言うのであれば、その前に自らの判断を悔い改めるべきだと思う。実態はもっとグロテスクなわけだから。

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自分で言うのも何だが、比較的周囲の人達に恵まれてきた。充実した学生生活を送り、独身生活を経て、エキサイティングな結婚生活とパパ業を営みながら、スーパーサラリーマンを目指している。 ただし、本当はサラリーマンでなければもっと良いと思っている(起業家とか。)でも兼業は可能なはず、だし、出来るならリスク調整後リターンを最大にしたいと考えているため、サラリーマンの特権を活かすことができたら、とも考えている。